優しくなければ生きる資格がない。
って、フィリップ・マーロウの言葉、超有名だと思っていたら意外と知られていなくて驚いた しらいわ です。
僕にとっては20年くらいの付き合いのある言葉です。人生の指針です。
フィリップ・マーロウって、レイモンド・チャンドラーという作家が生み出したハードボイルド小説の主人公です。
かっこいい人でした。『ロング・グッパイ/長いお別れ』という小説に出てきます。
ハードボイルドといえば、ロバート・B・パーカーというアメリカの作家のスペンサーシリーズも好きで、学生の頃、愛読していました。
スペンサーは、元プロボクサーの私立探偵で、ケンカは強い、必要とあれば人を撃ってしまう、料理は上手、音楽や芸術に造詣が深い、美人な恋人スーザンがいる、などなどというかっこいいひとです。
『初秋』という本の中で、このスペンサーが12歳くらいの男の子ポールの面倒を見ることになります。ポールはダメな親に育てられて、心を閉ざしているのですが、スペンサーとのかかわりの中で心を開き、大人になって行きます。
このポールがあるときにスペンサーに聞きます。なぜ、あなたは私立探偵をしているのか、と。
それに対してスペンサーはこのように応えます。
「歌も踊りもできないからだ」
う~ん、かっこいい!!初めて読んだとき、しびれてしまいました。
以降、僕も機会があったら、そのように応えたいと思っています。
例えば、いつの日、娘が、
なぜお父さんは、会計士、税理士になったの???
と聞いてきたときに、
「歌も踊りもできないからだ・・・」
と応えたいと企んでいます。
娘が、お父さん、かっこいい~、としびれている姿を思い浮かべます。
でも、まぁ、実際には、うんうん、とうなずきながら、
おとうさん、音痴だし、リズム感ないからねぇ。。。。
というんだろうなぁ、と。
うるさいやい。
(T_T)